トンネルを抜けたら街が大洪水だった夢

中学校の部活の大会が終わって、母親に車で迎えに来てもらった。よく晴れた日だった。
近道なのか分からないけど、どんどん山奥の田舎道に進んでいく。ふと、水が張られた田んぼを見ると、青空を鏡のように写していてとても綺麗だった。

夏の空だった。

田舎道を進むと、風景とは不釣り合いなほどにメタリックなトンネルがあった。その中を車で走った。
道路の上下の傾斜がすごく強かった。スキーのジャンプ台かな?と思わせるような角度の道が多いトンネルだ。それでも車の交通量は多く、スピードと80km/hで走る車がいっぱいいた。

銀色の道路と色とりどりの灯りを抜き去りながら、しばらく走って出口についた。
外は打って変わって雨模様だった。出口は少し高い位置にあるホテルの駐車場だった。何故かはわかりません。
ホテルの名前は「ホテル・⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎(カタカナ4文字)」
ホテルの駐車場から一般道に出ようとした。
びっくりした。

大洪水だった。

水が腰まで浸かりそうなほどだった。
雑草が海藻になったみたいに揺らめいている。
田んぼの稲穂も同じだ。
どのくらい雨が降り続いていたんだろうと思った。

ただ、それだけ。
一面に広がる鏡。
写していたのは灰色。

夏の空だった。

終わり